Buescher Aristocrat
これまで私が吹いてきたアルトサックスは、2本ありました。1本目は高校生のときにアメリカでもらってきたもの。とても古い楽器で、今にして思えば特に低音の出にくい楽器でした。実家の引っ越しの時にいつのまにか紛失してしまいましたが、Martinと銘打たれていたような気がします。オー...
みんなで楽しむクリスマスライブ
KOBE5、1年ぶりの再結成。 残念ながら、本日終了してしまいましたが、とても楽しいライブでした。
芸術家、そして学者としての純粋な生き方について
娘と妻が夜な夜な観ていた「ファン・ジニ」という韓国時代劇ドラマの最終回を垣間見た。その中に、なかなか共感を覚える深いシーンがあった。 ** 踊りの神髄を追究しようとして不遇に陥っていた妓生(主人公の踊り子)。妓生仲間から追われ、市場の片隅で人々に踊りを見せて、小銭を稼ご...
昨夜のライブの反省
昨夜は恒例のライブを楽しんだ。神戸元町のライブカフェ萬屋宗兵衛で、かれこれ15年程も毎年2回ずつやっているライブだ。 このブログで大好きな曲として紹介した「いつか王子様が」や「You must believe in spring」も演った。「Days of wine and...
リードの話
中学のときにクラリネットを吹くようになってからというもの、リードの悩みは尽きない。ずいぶん最近まで、厚めのリードが好きだった。薄めのリードは音まで薄っぺらく感じて嫌いだった。 Vandorenのスタンダードなリードの3、あるいは3.5をよく使っていた。3.5になると、紙や...
「すごいジャズには理由がある」(読書感想文)
完璧を求めるジャズプレイヤーを、完璧を求めるミュージシャンが語ると、こういうことになる。岡田暁生、フィリップ・ストレンジ『すごいジャズには理由がある』(アルテスパブリッシング、2014年)。WEB動画も駆使してジャズの魅力を追求できる本で、すごく勉強になる。...
Don Menzaの話
高校生の時、1年だけビッグバンドに在籍したことがあります。以前にも書きましたが、アメリカにいたときのことです。 幸運にもジャズに目がない先生がリーダーで、一度ものすごいレッスンをコーディネイトしてくれたことがあります Don...
緊張と緩和の魔術:You must believe in springをめぐって
美しいメロディーだなと私が思う曲は、だいたい哀しさが表現されている曲です。次のライブで演ろうとしている曲のひとつに、「You must believe in spring」というのがあります。Micheal LeGrandの曲です。彼の代表作には、だいたい哀しくて美しいメロ...
音楽をめぐる文化的価値と経済的価値の対立
前回は、ミュージシャンたるもの著作権は意識しなければいけないもので、私のようなド素人でも結構なプレッシャーになっているという話をしました。 著作権というのは、考えてみれば面倒くさい権利です。 作者や演者が限られた人であった時代、あるいは作者や演者というのは限られた特別な人た...